原田耕志教授と湧永製薬との共同研究成果が特許取得につながりました。

2024年12月21日

本学と共同研究契約を締結している湧永製薬が特許「NAD+Boosting」を取得しました。
テロメアは細胞分裂のたびに短くなり、一定の長さになるとその細胞は分裂を止めることから、テロメアの長さが健康長寿の鍵とされています。
このテロメアの伸長に関わるのがポリADPリボースポリメラーゼという酵素です。
NADはポリADPリボースポリメラーゼの基質であり、長寿遺伝子サーチュインを介して正常組織の修復、健康、長寿に関わる生命現象に関与します。
原田教授は、熟成ニンニク抽出液が正常細胞に対してテロメアを伸長すると共に、長寿遺伝子サーチュインを活性化することで、正常組織の修復を 促進すること、すなわち健康長寿に寄与する可能性を見出しました。
これらの成果が本特許取得に大きく貢献しました。
なおテロメアを伸ばすには適度な運動、野菜、魚、海藻を中心としたバランスの取れた食事、7時間以上の睡眠、友人や家族との良好な人間関係、 ストレスをなくすことなどが有効とされていますが、どれも実行しやすく簡単に思える反面、多忙でストレス社会の現代ではかえって難しい課題となっています。
今回の発見により熟成ニンニク抽出液の摂取により、健康長寿が手に入れられる可能性が期待されます。