挨拶を読む
皆さんの夢は何でしょうか。今思い描いている将来、昔夢描いていた職業。これまでのたくさんの経験で少しずつ変わってきている人もいれば、 昔からの夢を持ち続けている人も多くいると思います。
広島都市学園大学には健康科学部看護学科、リハビリテーション学科、子ども教育学部子ども教育学科の2学部3学科があり、 看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士※、小学校教諭、幼稚園教諭、保育士と 職業に直結した学科を有しています。専門性の高い学科となると、入学後の勉強に期待すると同時に、どんな内容なのか、 難しいのではないだろうかと誰もが不安に思うのではないかと思います。
しかし、入学時は多くのことが初めて学ぶことで、誰もがゼロからのスタートです。一つひとつ専門知識を積み上げていくことで、 4年後に皆さんの努力が実っていることを実感できるはずです。
もちろん、4年という学びは決して容易なものではありません。これを乗り越え成長するために最も大事なのが、医療、教育、保育の 分野に進み多くの人と関わり、それらの人々の人生に貢献し社会を支えたいという意欲を持ち続けることです。
そのために、学生の皆さんが早い段階で将来の仕事をイメージできるよう、教員が積極的に働きかけ、自分たちがめざしている将来が社会に どのように貢献できるかを理解してもらい、自主的に「学びたい」と思えるようにサポートしていきます。この結果として学生それぞれの 夢を叶えることができると確信しています。
私たちは、多くの課題を克服しながら前に進まなければなりません。 今は、これまでの経験のみによりただ一つの答えを導き出し実行する時代から、多くの知識や経験を活かして一人ひとりが知恵をしぼり、 創造的に行動し解決していく力が求められる時代に変わってきています。 先に述べたように本学は、2学部3学科という決して大きい大学とはいえません。 しかし、全ての学部学科が今日の持続可能な社会をめざすうえで、最も重要な位置付けとされる分野の一つと考えています。
これらの分野に携わる人は、未来を支える人材といえるでしょう。その基礎となる学びの場がこの広島都市学園大学です。
また、これからは、医療系分野と教育・保育分野の関りがますます深くなっていきます。 一つの専門分野でのスペシャリストである事も大切ですが、他の分野との関係を持つことで、スペシャリストでもありながら、 幅広い柔軟な思考をもったジェネラリストである事が重要になってきます。社会は単に優れた専門知識と技術を持った人を 求めているわけではありません。他者を思いやり寄り添うことのできる人間性を宿した人材を求めているのです。
最後に、医療・教育・保育は我々の社会を未来へと導く重要な分野です。 これからのあらゆる課題に対し、一人ひとりが創造的に行動し解決していく答えを導き出すことのできる人間力をこの広島都市学園大学で学び、養ってください。
最後に、医療・教育・保育は我々の社会を未来へと導く重要な分野です。 これからのあらゆる課題に対し、一人ひとりが創造的に行動し解決していく答えを導き出すことのできる人間力をこの広島都市学園大学で学び、養ってください。
※言語聴覚専攻科は大学卒業者が対象の2年課程です。
古澤 宰治(ふるさわ さいじ)教授/ 教務・企画・総務・渉外担当。平成22年度、産学連携による実践型人材教育事業実績報告書「作業療法士養育における専門的教育プログラムの構築と実証」を上梓。