川上 温子さん
修了生からのメッセージ
夢を叶えた修了生
あの時、チャレンジして良かったと、心から思います。
言語聴覚士を志したきっかけを教えてください。
子どもに携わる仕事に就きたいと思い言語聴覚士を目指しました。最初は言語聴覚士という職種について、 小児領域があること、「話すこと・きくこと・食べること」を専門領域とすることくらいの知識しかありませんでしたが、 広島都市学園大学に2年制養成課程があることを知り、オープンキャンパスにも参加し、言語聴覚士への関心が高まりました。
会社員から医療職に方向転換することは大変勇気が要りましたが、学び直すには今しかないと思いチャレンジしました。
学生生活で楽しかったこと・苦しかったこと・悩んだことを教えてください。
楽しかったこと
慌ただしい2年間でしたが、幅広い年齢層のクラスメイトに囲まれ充実した学生生活を送れたと思います。
レポート提出やテスト前にクラスメイトの何人かで集まり勉強しました。
あの時は必死で大変でしたが今思い返すと、とても懐かしく楽しい思い出になっています。
社会人を経て改めて目標を持って学び直せたことは貴重な経験となりました。
苦労したこと
やはり勉強には苦労しました。日々の授業でたくさんの知識を学ぶのですが、専門用語の難しさや覚えることの多さに挫けそうになったことがあります。
しかし、クラスメイトに勉強の方法やおすすめの本を教えてもらったり、お互いに励まし合ったりしながら2年間を過ごせたと思います。
2年制というカリキュラムは、終わってみてどうだったと感じましたか。
本当にあっという間に日々が過ぎていきます。2年間に座学、臨床実習が凝縮されているので大変ではありますが、むしろ2年間だからこそ集中力や気持ちを継続して勉強に向けられたと思います。
臨床については、就職してから学ぶことが多いと思います。
就職活動において、どのようなことを心がけていましたか。
小児領域に興味があったので小児を中心に探しました。先生方には、面接や小論文の対策を何度もして頂きました。
またコロナ禍で病院見学が難しい場合もありましたが、可能な限り質問させて頂く機会を頂くようにしました。
国家試験の勉強に専念する時期を振り返って、どのように過ごしていましたか。
模試では思うような結果が出せずいつも不安でした。最初は過去問をひたすら解くことに力を入れていましたが、後半は言語聴覚士テキストや科目別教科書を読み込み、過去問を解きました。
分からない所はすぐ先生に質問しました。先生方との距離が近いことも勉強に良い環境だったと思います。
コロナ禍で国家試験前の2か月間は、学校に登校することが難しくなり自宅学習中心になりました。
勉強の開始と終了の時間を先生と共有したり、朝が苦手なクラスメイトと一緒に起きる時間を決めてラインを送り合ったりして、最後まで気持ちが途切れず試験に臨めました。
現在、夢を叶えて、言語聴覚士としての一歩を歩み始めました。今の仕事内容と日々感じていることを聞かせてください。

佐賀整肢学園こども発達医療センターは、地域の医療・福祉の拠点機関です。
対象とする疾患は脳性麻痺、神経筋疾患、運動器疾患、発達障がい、知的障害、機能性構音障害など多岐に及び幅広い支援を行っています。
先輩の先生方の訓練を見学させて頂き、お子様をしっかり知ること、保護者の方のニードに寄り添うこと、支援のためには何が必要で何ができるかを日々学ばせて頂いています。
お子様を“しっかり見ること”を入職時より継続して目標にしていますが、日々視点不足や掘り下げられていないことを痛感しています。
先輩の先生方にフィードバックして頂くことで自ら振り返ること、客観的にご指導頂くことで次に繋げられるよう努力しています。
これからも、多くのことを学び、経験を積み重ねて、利用者の方々から信頼される言語聴覚士として日々成長していきたいと思っています。
これから学びを深める専攻科の学生へメッセージをお願いします。
会社員を辞めて学び直そうと決めた時は不安もありました。しかし、言語聴覚専攻科に入学し、同じ目標を目指すクラスメイトや支えてくださった先生に出会い、前に進むことができました。
この2年間は、人生のターニングポイントになりました。あの時チャレンジして良かったと心から思います。
目標を持って学び直すとともに、社会人で得た経験は臨床でもきっと活かせると思います。
これから学びを深める専攻科の皆さまには、たくさんエールを送りたいと思います。共に頑張っていきましょう。