川西 加奈さん
修了生からのメッセージ
夢を叶えた修了生
悩んだら、すぐに周囲の人に相談することで、乗り越えることができました。
言語聴覚士を志したきっかけを教えてください。
大学卒業後、民間企業で事務職をしていましたが、将来を見据えて、手に職をつけ、誰かの役に立つ仕事をしたいと転職を考えていたところ、 言語聴覚士という職業を知り、興味を持ちました。
長く勤めた会社を辞めることや、この年齢で大学に入り直して新しい勉強を始めることには大変勇気が要りましたが、家族や友人が背中を押してくれ、挑戦してみることにしました。
学生生活で楽しかったこと・苦しかったこと・悩んだことを教えてください。
楽しかったこと
今まで出会ったことがないような様々な経験や考えを持った人と出会えて楽しかったです。
クラスメイトの年齢層も幅広く、価値観も様々で視野が広がりました。
クラスメイトとは、新型コロナウイルス感染症の影響で直接会って学ぶ機会は少なかったのですが、 会えた時は一緒に勉強したりお話しをしたりしていました。
就職した今も会っていて、支えられています。
苦労したこと
新型コロナウイルス感染症の影響で、オンライン講義中心の授業に慣れることに苦労しました。
今まで対面で授業を受けてきたため、どう勉強すればいいのか分かりませんでした。
私は、どちらかというと聞けば分かるタイプではなく、実践して試行錯誤して身につくタイプなので、ちゃんと身についているのかが不安でした。
初めて勉強する分野ばかりで、一人で勉強し続けることもしんどかったです。
悩んだこと
勉強、人間関係、実習、就職、国家試験をはじめ、様々なことが不安で、悩まない日がないくらいでした。
初めてのこと、久しぶりなことが多く、誰よりも不安を抱えていたと思います。
そんな時は、家族や友人、先生に相談して話を聞いてもらっていました。話すと方向性がみえてくるので、周りを頼りながら何とか乗り越えることができました。
「悩んだら、すぐに周囲の人に相談する。」これが私の悩み解消法でした。
2年制というカリキュラムは、終わってみてどうだったと感じましたか。
早く資格を取得したかったため、2年間でカリキュラムを終えることができて良かったです。集中して勉強ができたと思います。
しかし、短い時間で今まで学んだことがない知識を身につけることは大変でした。
また、2年次には、臨床実習などを履修しながら国家試験対策を行い、併行して就職活動も行わなければならないため、これらをこなしていくのは想像以上に難しかったです。
就職活動において、どのようなことを心がけていましたか。
一般企業とリハビリ職の就職活動の流れが違うので、まずは先生に相談してから就職活動を行いました。病院見学や説明会にできるだけ参加して、情報収集をしました。
また、先生に履歴書の確認や面接練習をしていただいていました。中々就職が決まらず、焦りましたが、先生方がフォローしてくださり、就職できました。
国家試験の勉強に専念する時期を振り返って、どのように過ごしていましたか。
もっと早くから準備すればよかったと思いました。
知識は一つ一つの積み重ねのため、できるところから行っていけばよかったです。
臨床実習終了後、本格的に勉強する時間が少ししかなく、とても焦りました。 一方で、時間が足りないのにやる気が出ず、勉強できない日もありました。
そのため、ズームを利用し、友人と勉強したり、先生に口頭試問をしていただいたりしました。
国家試験対策で大切なことは、やる気が出る・出ないに振り回されず淡々と勉強に取り組むこと、周りを巻き込んで勉強することだと思います。
現在、夢を叶えて、言語聴覚士としての一歩を歩み始めました。今の仕事内容と日々感じていることを聞かせてください。

メリィホスピタルは回復期~慢性期、訪問リハビリなど様々な分野を経験できる病院です。
現在は、回復期に所属して入院病棟の患者様と関わらせていただいています。
言語聴覚士は主に摂食嚥下障害、失語症、高次機能障害、構音障害の評価やリハビリを、多職種と連携しながら実施しています。
臨床では、自分自身で評価しリハビリを実施します。大学で学んだこと、現場で必要なことが結びつかず分からないことが多くあります。
今のところ、ラポート形成から評価、リハビリなどいたるところで壁にぶつかっていますが、移乗や吸引をはじめ少しずつできることが増えてきていることが喜びとなっています。
先輩方に教えていただきながら日々勉強して徐々にできることを増やし、少しでも患者様のプラスになるよう頑張っていきたいです。
これから学びを深める専攻科の学生へメッセージをお願いします。
ぎゅっと詰まった2年間になります。知らないこと、分からないことばかりで悩むことも、ついていけないこともたくさんあると思います。
でも、ここに来ようと思った人は、数ある選択肢から「STになりたい」と自分で決めてきた人だと思うので、乗り越えられると思います。
知識は誰にも奪われない財産です。始めることに遅いはありません。友人や先生、周囲の人にたくさん頼りながら、充実した大学生活にしてください。