科目コード
E1124
授業科目名
生涯学習論
担当者
帆足 哲哉
対象年度
2025
履修区分
選択
開講期
1年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
本科目では、人間の生涯における成長の機会としての「学習」が、その人や社会にどのような意味を持つのかについて、検討をしていく。その際、まず履修者のこれまでに経験してきた学習活動を振り返ることをおこなう。次に、今大学生としておこなう、もしくはおこなっている学習/学修の意味を考えることを進める。その上で学校以外の媒体によってもに教育が提供されうるを認識し、これからの社会を「より良く」生きるために、履修者自身の学習の在り方について考えていくきっかけを得ることを目指したい。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
・ これまでに、どのような学習を経験したかを想起し、そのような学習経験が現在の自分自身の確立に影響しているかを説明できる。
・ 卒業後の自分自身を考えて、大学時代の学習/学修として何をしていく必要があるのかを説明できる。
・ 身近な生涯学習施設がどこにあるのかを知り、大人はそこでどのような学習がおこなわれているのか、そこで学習することはどのような意味を持つのかを説明できる。
履修上の注意事項
他の授業の履修上の注意と同様です。授業担当者が内容の解説をしているときは、きちんと話を聞いてください。高校までのような板書はしません。私の一言一句を聞き逃さず、ノートに書き写せとは言いません。自分に必要・大切だと思う事項を後で見返したときに分かるようにノートに書き留め、自分だけのノートを作ってください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 ガイダンス 本授業の進め方、スケジュール、評価方法等について ・事前学習:2175年に「教育」はどのようになっていると思いますか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:本日の授業で「分からなかったこと」は何ですか。300字程度で文章を書いてくる。
2 教育・学習場面での大人の役割 ・事前学習:どのような人が「大人」ですか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:教育活動がおこなわれるときに大人はどのような役割を担いますか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)
3 高等教育としての大学での学習/学修 ・事前学習:あなたは大学で何を学びますか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:あなたは大学の授業以外の場面で、学生の間に何を学びますか。800字程度で文章を書いてくる。(90分)
4 幼稚園/保育所での子どもの「経験」を通した学び ・事前学習:あなたはこれまで(幼稚園/保育所にかかわらず)にどのような「経験」をしたことがありますか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:幼稚園/保育所での「経験」は子どもの成長にどのような影響を与えますか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)
5 初等・中等教育での学びの必要性(1) ・事前学習:あなたが小学校で学んだことは何ですか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:義務教育はなぜ義務なのだと思いますか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)
6 初等・中等教育での学びの必要性(2) ・事前学習:あなたが中学校・高校で学んだことは何ですか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)・あなたにとって大学入学以前の学習経験は、現在の自分にどのような影響を与えていると思いますか。1000字程度で文章を書いてくる。(90分)
7 子どもとおとなの学びの異なり ・事前学習:学校教育を場とした子どもの学びにはどのような特徴がありますか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:子どもとの比較の中でおとなの学びはどのような特徴がありますか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)
8 青年(若者)に対する学び ・事前学習:青年(若者)と子どもはどのような違いがあると思いますか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:青年(若者)の社会的課題とは何ですか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)
9 学校外教育としての社会教育の学び ・事前学習:学校以外の教育は誰が/どこでおこなうことができますか。誰が/どこでに該当する部分を3つあげ、各100字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:社会教育とは何ですか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)
10 社会教育施設としての博物館を用いた学び ・事前学習:広島市郷土資料館はどのような学習ができますか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:任意の博物館検索し、そこで学ぶことのできる内容について、500字以内で文章を書いてくる。(45分)
11 社会教育施設としての図書館を用いた学び ・事前学習:あなたはこれまで図書館でどのような学習をしてきましたか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:図書館や博物館が書籍や資料を集めているのはなぜですか。500字以内で文章を書いてくる。(45分)
12 公民館/生涯学習センターを用いた学び ・事前学習:あなたの自宅・実家の近くにある公民館/生涯学習センターについて調べてください。500字以内で文章を書いてくる。(50分)・事後学習:公民館/生涯学習センターが人々の生活の身近な場所にあるのはなぜですか。300字程度で文章を書いてくる。(30分)
13 生涯学習社会における「学習」の本質 ・事前学習:生涯学習社会に対峙する社会は何だと思いますか。〇〇社会として示した後、その社会について300字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:これからの社会に求められる、あなたがおこなう「学習」とは何ですか。800字程度で文章を書いてくる。(90分)
14 これからの学びの前提としての「考え続けること」の必要性 ・事前学習:あなたにとって「考えること」はどのような行為ですか。他の似たような行為と比較例を示して400字程度で文章を書いてくる。(30分)・事後学習:授業時の内容を踏まえて、あなたはなぜ「考え続けること」が必要なのですか。(30分)300字程度で文章を書いてくる。
15 まとめ 授業の総括、試験についての説明、評価方法の確認 ・事前学習:これまでの授業内容を想起して、ノートを見返し、ポイントとなる箇所を把握しておくこと。(30分)・事後学習:試験に備えてノートに不足部分を補っておくこと。(30分)
成績評価方法
期末試験(45%)、授業時の取り組み(30%)、レポート課題(3回目、6回目、13回目の事後学習課題)(25%)
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
使用しない、適宜プリント資料を配付
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
適宜講義内で紹介
教員からのメッセージ
授業への取り組み、評価方法、期末試験の詳細については初回の授業時に確認をします。
教員との連絡方法
初回の授業時にお知らせします。
実務経験のある教員