科目コード
E2117
授業科目名
初等家庭
担当者
冨田道子
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
2年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
小学校家庭科教育の内容を、学習指導要領を踏まえて理解する。具体的には、家族・家庭生活、衣食住の生活、消費生活・環境の各学習領域において、児童が日常生活の中から課題を見つけ、工夫して生活をよりよくしようとする態度や実践力を身に付けることをねらいとしていることを念頭に、家庭科の授業でどのような学習内容を扱っているのかを掴む。さらに、効果的なICT活用について考える。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
(1)学習指導要領で示された家庭科の目標、内容について理解することができる。
(2)小学校家庭科で取り扱う学習内容について、興味・関心を深めることができる。
(3)家族・家庭生活、衣・食・住の生活、消費生活・環境の各学習領域についての基礎的な知識と技能を身に付けることができるようになる。
(4)ICTを効果的に活用する授業を構想することができる。
履修上の注意事項
毎回の授業で小レポートを課します。

授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 子どもを取り巻く社会/現代社会における生活課題 事前に講義概要に目を通し、近年の小学生の家庭・学校生活に関する課題について調べておく(1時間)。 事後は講義内容について整理し、家庭と社会のかかわりについてまとめておく(1時間)。
2 個を大切にした家庭科の授業 求められる資質・能力 事前に家庭科を学ぶ意義について考えておく(1時間)。 事後は深い学びの鍵としての「見方・考え方」を働かせるために、教員に求められる力をまとめておく(1時間)。
3 学習指導要領 内容B食生活①教材の検討(調理の基本) 事前に教科書に目を通し、初めての調理実習に必要な学習について確認しておく(1時間)。 事後は講義内容について整理するとともに、「ゆでる」「炒める」実習の目的とポイントを整理しておく(1時間)。
4 学習指導要領 内容B食生活②栄養の授業内容と教材の検討(ゆでる) 事前に教科書に目を通し、ゆでる実習の指導内容を確認しておく(1時間)。 事後は実習内容を振り返り、実習指導をする際に押さえるべき点についてまとめておく(1時間)。
5 学習指導要領 内容B食生活③栄養の授業内容と教材の検討(炒める) 事前に教科書に目を通し、炒める実習の指導内容を確認しておく(1時間)。 事後は実習内容を振り返り、実習指導をする際に押さえるべき点についてまとめておく(1時間)。
6 学習指導要領 内容B衣生活①基礎縫いの指導 事前に教科書に目を通し、基礎縫い実習の指導内容を確認しておく(1時間)。 事後は実習内容を振り返り、基礎縫い指導をする際の押さえるべき点についてまとめておく(1時間)。
7 学習指導要領 内容B衣生活②生活を豊かにするための布を用いた製作 事前に教科書に目を通し、生活を豊かにする学習の意味を確認しておく(1時間)。 事後は実習内容を振り返り、実習指導をする際の押さえるべき点についてまとめておく(1時間)。
8 学習指導要領 内容B衣・住生活①内容理解と教材研究 事前に教科書に目を通し、健康・快適・安全の視点で生活することの大切さを確認しておく(1時間)。 事後は講義内容について整理し、教材解釈の大切さについてまとめておく(1時間)。
9 学習指導要領 内容B衣・住生活②体験学習を仕組む 事前に関連資料に目を通し、現場教員の実践記録を読んでおく(1時間)。 事後は講義内容について整理し、実践的・体験的な授業のポイントについてまとめておく(1時間)。
10 学習指導要領 内容C消費生活と環境 課題解決学習の進め方 事前に教科書に目を通し、持続可能な社会の構築の視点で生活することの大切さを確認しておく(1時間)。 事後は講義内容について整理し、家庭と社会のかかわりについてまとめておく(1時間)。
11 学習指導要領 内容A家族・家庭生活 内容理解と教材研究 事前に教科書に目を通し、協力・協働の視点で生活することの大切さを確認しておく(1時間)。 事後は講義内容について整理し、教材解釈の大切さについてまとめておく(1時間)。
12 教材づくり①日常生活から課題を見つける 事前にこれまでの授業を振り返り、「家族・家庭生活」「衣食住の生活」「消費生活と環境」から教材化したい分野を考えておく(1時間)。 事後は選んだ内容について、学級児童のもつ課題の捉え方や育成したい力についてまとめておく(1時間)。
13 教材づくり②ワークシート作成 生活をよりよくしようと工夫する 事前に教科書の担当箇所に目を通し、学習の目標や内容に見通しをもっておく(1時間)。 事後は作成中の教材が、児童の主体的な学習につながっているかを振り返っておく(1時間)。
14 教材づくり③ワークシート作成 家庭における実践につなげる 事前に作成中の教材を見直し、ストーリー性のある内容になっているか振り返っておく(1時間)。 事後は作成教材が、教育の目的や目標の実現に必要な教育の内容等で組み立てられているか検討する(1時間)。
15 プレゼンテーション 事前にプレゼンテーションの練習をしておく(1時間)。 事後は他の学生のプレゼンテーション内容も踏まえ、児童の主体的な学習についてポイントをまとめる(1時間)。
成績評価方法
毎回の小レポート40%、提出物30%、試験30%


ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
新編 新しい家庭 5・6 私がつくる みんなでつくる 明日をつくる 978-4-487-10690-5
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
配布された資料はその日のうちに復習し、しっかりファイリングすること。
教員との連絡方法
第1回の授業で説明します。
実務経験のある教員