科目コード
E2160
授業科目名
障害児保育
担当者
加藤弘美
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
3年
後期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
この科目では、障害をもつ乳幼児ひとり一人の心身の発達に応じた援助・配慮について理解し、実践を行う基礎的力量を形成することを目指します。はじめに、障害についての一般的な考え方、また障害児保育の歴史的変遷、施策について解説。その後、発達障害、肢体不自由、視覚・聴覚障害等の障害に関る専門用語や特性について説明をします。子どの障害だけでなく、保育者としての家庭への支援、関係機関との連携・協働についても講義します。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
①障害児保育の歴史的変遷を理解し、障害児保育がどのように発展してきたのかを説明することができる。
②個々の子どもの障害を発達的観点から理解し、実際の保育を想定した配慮や環境構成を考えることができる。
③障害のある子どもの保護者支援のあり方(理解と育児支援)について説明することができる。
④障害のある子どもの保育を園全体で行う、職員間の連携・協働、また関係機関との連携のあり方について説明することができる。
履修上の注意事項
教科書、配布資料は毎回持参すること。授業中のマナー違反(私語、スマホの使用等)には注意をすること。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 障害児保育を支える理念①歴史的変遷 指示された事前課題に取組み、授業時に持参すること。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
2 障害児保育を支える理念② インクルーシブの理念と合理的配慮  事前学習:教科書の第1コマ目を熟読。指示された課題に取組むこと。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
3 知的障害児の理解と援助 事前に教科書p.20-22の「知的障害とは」を読み、 ノートに要約をすること。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
4 視覚、聴覚・言語障害の理解と援助 事前に教科書p.44-45視覚障害の定義、p.48-49聴覚障害の定義を読み、ノートに要約すること。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
5 発達障害の理解と援助①ASD 事前に指示した動画を視聴し、課題に取組むこと。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
6 発達障害の理解と援助②ADHD、SLD 事前に指示した資料をアップロードして読むこと。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
7 肢体不自由・重症心身障害・医療的ケアを必要とする子どもの理解と援助 事前に教科書p.32-40を読み、1.2.3のうち、いずれかひとつの障害を選択して、特徴と支援をノートに要約してくること。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
8 気になる子どもの理解と援助、 子ども同士のかかわり・育ちあい 事前に、「気になる子ども」とはどのような子どもを指すのか、書籍やインターネット等で調べてまとめてくること。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
9 指導計画および個別の支援計画作成、職員間の連携・協働 事前に教科書の該当部分を読む。事後には、事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
10 保護者に対する理解および支援 事前に教科書p144の演習課題①に取り組み、まとめてくること。事後には、事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
11 障害児支援制度の理解、福祉・教育(幼小連携)における現状と課題 事前に教科書p148-149にある制度を読み、要約してくること。事後には、事後には、事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
12 地域における自治体や関係機関の連携・協働 事前に自分の住んでいる地域の障害児が利用できる地域資源を調べて、概要と活動内容をまとめてくること。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
13 障害のある子どもの保育における現状と課題 事前に教科書p185の課題に取組むこと。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
14 支援事例の検討 事前に教科書15コマ目の事例すべてについて個人の考えをまとめてくること。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
15 小学校との連携・就学に向けて、授業のまとめ 事前に教科書13コマ目を読み、p172の演習課題に取組む。事後には、授業資料、教科書を読み返し、授業内容を整理すること。
成績評価方法
期末試験(60%)、提出課題(40%)
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
障害児保育 演習ブック(ミネルヴァ書房) 978-4-623-09068-6
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
授業にて適宜紹介。
教員からのメッセージ
事前・事後課題に取組み、理解を深めましょう。グループワーク等、授業には積極的に参加してください。授業内での質問も大歓迎です。毎回の授業で取り上げる一つ一つの事柄を自分との関わりで考えるようにしてください。
教員との連絡方法
オフィスタワー、または電子掲示板にて連絡をしたうえで、研究室へ訪問する。
実務経験のある教員
心理士として発達相談に携わっていた実務経験を基に、障害理解と発達支援、また保護者支援の基本について演習も取り入れた授業を行う。授業で学んだことと、保育実践とを結びつけて考える力を身につけさせる。