科目コード
E2185
授業科目名
知的障害児のアセスメント
担当者
加藤弘美
対象年度
2025
履修区分
選択
開講期
2年
後期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
知的障害児の心理社会的課題を把握するためのアセスメントの方法と結果の総合的な解釈について説明する。また、知的発達の遅れ及び適応行動の困難さの要因となる併存症・合併症と心理特性並びにそれらの相互作用についても解説し、知的障害児の心理社会的課題および必要な心理学的援助(個別の支援・指導計画への活用を含む)のあり方について説明する。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
①知的障害のある幼児、児童一人ひとりの知的障害の状態や適応行動の困難さ及び認知の特性を把握するための行動観察や検査のあり方を理解する。
②適応行動の困難さの要因となる併存症・合併症と心理特性並びにそれらの相互作用について理解し、説明することができる。
③知的障害児の心理社会的課題および必要な心理学的援助のあり方について考えることができるようにする。
履修上の注意事項
小グループでの意見交流やワークも行います。資料や参考文献を読み、意見交換に備えること。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 アセスメントとは:行動観察、面接法、心理検査について 事前にシラバスを読み授業内容を理解する。事後は、資料を読み返し、授業のポイントや疑問点をシートにまとめておくこと。
2 心理検査の方法と解釈(1)WISC-IV, WISC-V 実施方法 事前に配布する資料を読んでおくこと。事後は、資料を読み返し、授業のポイントや疑問点をシートにまとめておくこと。
3 心理検査の方法と解釈(2)WISC-IV, WISC-V 結果の解釈 事前に配布する資料を読んでおくこと。事後は、資料を読み返し、授業のポイントや疑問点をシートにまとめておくこと。
4 心理検査の方法と解釈(3)新版K式発達検査 実施方法 事前に配布する資料を読んでおくこと。事後は、資料を読み返し、授業のポイントや疑問点をシートにまとめておくこと。
5 心理検査の方法と解釈(4)新版K式発達検査 結果の解釈 事前に配布する資料を読んでおくこと。事後は、資料を読み返し、授業のポイントや疑問点をシートにまとめておくこと。
6 適応行動の評価(1):適応行動の困難さと知的障害の併存症・合併症 事前に配布する資料を読んでおくこと。事後は、資料を読み返し、授業のポイントや疑問点をシートにまとめておくこと。
7 適応行動の評価(2):適応行動の困難さの把握と個別の支援・指導計画 事前に配布する資料を読んでおくこと。事後は、資料を読み返し、授業のポイントや疑問点をシートにまとめておくこと。
8 心理学的援助に活かす検査結果の解釈、授業のまとめ 事前に配布する資料を読んでおくこと。事後は、資料を読み返し、授業のポイントや疑問点をシートにまとめておくこと。
成績評価方法
定期試験(60%)、提出物(40%)
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
指定しない
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
子どもの心理検査・知能検査 保護者と先生のための100%活用ブック(合同出版) 978-4-7726-1436-8
教員からのメッセージ
授業後には復習をして、理解できないことがあった時にはそのままにせず質問をしましょう。
教員との連絡方法
電子掲示板で連絡の上、オフィスアワー(2号館5階519)に訪問すること。
実務経験のある教員
心理士として多くの子どもたちの検査を実施してきた実務経験を基に、検査の実施法、結果の解釈を詳細に解説する。教育実践に生かす検査結果の読み取り方を身につけさせる。