科目コード
E2219
授業科目名
保健体育科教育論Ⅰ
担当者
田中 新治郎
対象年度
2025
履修区分
教育課程表参照
開講期
2年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
小学校以来12年間にわたり(保健)体育を学んできた自分の経験を振り返り、その経験の意義を授業で問うていきます。そうした講義でのやり取りを経て、将来、保健体育を指導しようとする自分の意志決定に役立てるために、先人が築いてきた教育実践の成果と教訓を読み取ろうと学びあいます。なお、この講義は後期の「保健体育科教育論Ⅱ」に連動しています。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
1.子どものからだに生じている問題を知り、その解決のあるべき方向性を説明することができる。
2.学習指導要領の教科目標に示される「体育や保健の見方・考え方」を各々の運動領域について指導案として具体化できる。
3.保健体育の指導にまつわる基本用語を正しく使用できる。
履修上の注意事項
・毎回,資料プリントを配布します。やむをえず授業を休む場合は,資料プリントの受け取りを申し出てください。
・聴講しながらノートテイクするスキルを少しずつ高めていってください。ノート(A4判ルーズリーフ)は講義で配布された資料等とともにA4判のクリアファイルに収納してください。
・各授業の最後に質問用紙を配布します。これを出席管理として用います。「特にありません」等の記述は欠席扱いにとし、これを評価の対象とします。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション・授業概要、到達目標、授業計画、評価方法、受講の心得。保健体育をあらためて学ぶ意味。自分の保健体育観は確かか? 質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
2 子どものからだに関する諸問題はどこにあるのか、全国体力・運動能力テストのデータを正しく読み取る。 質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
3 保健体育の教育課題はどこにあるのかー連続する問い、①体育は「うまくするだけでいいのか」②体育は「これまで本当にうまくしてきたのか」ー 質問紙の提出、後の確認テスト提出
4 学習指導要領を知る①ー改訂の趣旨および教科の目標ー 質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
5 学習指導要領を知る②ー体育の内容領域ー 質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
6 陸上競技(短距離走)の基礎技術とは 短距離走の基礎教材① 調査活動 短距離走の謎の解明 ICTの利活用 質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
7 陸上競技(短距離走)の基礎技能 走教材の基礎教材② 調査活動 リズムよく走ろう ICTの利活用 質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
8 たのしい体育の授業の諸条件① (教材開発 運動の対象化 体育の見方・考え方) 質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
9 学習指導要領を知る③ 「保健体育の見方考え方」 質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
10 器械運動の基礎技術とは 教材解釈 基礎感覚づくり  質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
11 器械運動における表現性指導の系統性 作品づくりの授業 質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
12 器械運動における技術指導の系統性 技能差がある学級の指導球技の基礎技術とは ゲーム様相の発展をさぐろう ICTの利活用器械運動  質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
13 たのしい体育の授業の諸条件② (技術指導の系統性 共通教育内容とそれを核としたグループ学習) 質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
14 球技の指導 球技の技術的特質  質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
15 球技の基礎技術 調査活動 ゲーム記録を利活用しよう グループディスカッション ICTの利活用保健領域  質問紙の提出、授業後の確認テスト提出
成績評価方法
授業後の確認テスト(75点)、定期テスト(25点)
質問紙の提出を以って、授業出席とみなします。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
高等学校学習指導要領解説(保健体育編)・文部科学省(東山書房) 978-4827815689
中学校学習指導要領解説(保健体育編)・文部科学省(東山書房) 978-4827815948
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
講義の中では、これまで経験したことのないような体育実践の例やスポーツの知識などが取り扱われることがあるでしょう。したがって、この講義科目では講義で扱われた内容を復習を中心に学修してください。知らなかったことは講義後に自分で調べてノートに書き込んで、より確かな知識を広げていきましょう。意味などがわからないことは講義で配布された質問用紙に記入して提出しましょう。次回以降の講義の中でお応えします。
教員との連絡方法
緊急時は以下のアドレスにメールを送ってください。shinpou20080301@icloud.com
実務経験のある教員
小学校(体育専科)、中学校・高等学校で勤務した経験と体育科教育学の研究成果を有しています。その中から、教育実践における計画性(系統性)と即応性(適応性)の両立の大切さを伝えていきます。