科目コード
N20103
授業科目名
生命と遺伝子(生命倫理学)
担当者
田中健
対象年度
2025
履修区分
必修
開講期
1年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
医療は日進月歩で変化していきますが、法の制定はそのスピードに追いつくことができません。また、医療はひとの「生き方(死に方)」に関わる営為であり、法による規制になじまない事がらも含んでいます。そのため、医療と法との間には埋めることが難しい隙間がどうしても生じてしまいます。こうして、「適法/違法」という観点だけではなく、「倫理的/非倫理的」という観点が必要になってきます。この授業では「倫理的/非倫理的」という観点が求められる現代的なトピックを取り上げ、解説・考察していきます。
DPとの関連
①平和を希求する姿勢を身につける
②豊かな教養を身につける
③高い倫理観と責任感、他者との信頼関係を築き協働できる能力を身につける
④看護専門職者としての役割を認識し、看護の実践に活用するための専門的知識を身につける
⑤地域に生活している人々に対して深い関心と理解する姿勢を身につける
⑥自らの学びを通じて人々や地域社会に積極的に関わり貢献しようとする意欲を身につける
⑦多様な保健医療福祉の場での多職種との連携で、看護専門職として機能を発揮する能力を身につける
⑧社会情勢や人々の健康に関する課題に沿った看護のニーズを意欲的に探究する姿勢を身につける
⑨異なる文化や多様な考えを受け入れ、看護職者としての価値観を形成する能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
生命倫理において取り上げられるトピックについて基本的な知識を身につけ、現在議論されている問題について医療の専門家として自分なりの見識を示せるようになること。
履修上の注意事項
私語は禁止します。また、遅刻は他の受講生の迷惑になりますので避けて下さい。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 受講ガイダンス/倫理と法 事前学修:不要 事後学修:30分。
2 生殖技術の倫理問題(1):技術の概要 事前学修:20分 事後学修30分
3 生殖技術の倫理問題(2):生殖技術をめぐる事件 事前学修:20分 事後学修:30分
4 生殖技術の倫理問題(3):生殖技術の規制 事前学修:20分 事後学修:30分
5 脳死と臓器移植の倫理問題(1):脳死とはどのような状態か 事前学修:20分 事後学修:30分
6 脳死と臓器移植の倫理問題(2):脳死判定基準の意味 事前学修:20分 事後学修30分
7 守秘義務の倫理問題 事前学修:20分 事後学修30分
8 安楽死・尊厳死の倫理問題(1):安楽死とはどのような行いか 事前学修:20分 事後学修:30分
9 安楽死・尊厳死の倫理問題(2):安楽死事件の判例 事前学修:20分 事後学修:30分
10 安楽死・尊厳死の倫理問題(3):「死の自己決定」の拡大 事前学修:20分 事後学修:30分
11 インフォームド・コンセント(1):成立の歴史的背景 事前学修:20分 事後学修:30分
12 インフォームド・コンセント(2):土台となる「患者‐医療者」関係 事前学修:20分 事後学修:30分
13 人工妊娠中絶の倫理問題(1):母体保護法成立までの制度の変遷 事前学修:20分 事後学修:30分
14 人工妊娠中絶の倫理問題(2):プロライフ(中絶反対派)の主張 事前学修:20分 事後学修:30分
15 人工妊娠中絶の倫理問題(3):プロチョイス(中絶容認派)の主張 事前学修:20分 事後学修:30分
成績評価方法
定期試験80%、コメントペーパー20パーセントで評価する。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
予習より復習を重視して下さい。また、紹介する問題について「自分ならどう考えるか」を文章のかたちでまとめてみて下さい。そうすることで、自分の考えが明瞭になります。
教員との連絡方法
非常勤講師ですので、授業日だけ大学におります。ご質問がある場合には、授業終了後に教室で受け付けます。
実務経験のある教員