科目コード
R24134
授業科目名
解剖学演習
担当者
牧田 亨介
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
1年
後期
授業回数
30回
単位数
2単位

授業の概要
解剖学で身につけた知識に基づき、理学療法士・作業療法士にとって必要な運動器を中心にそれに深く関与する神経系のほか、循環器系、呼吸器系、消化器系、泌尿生殖器系などについて、人体模型、人体標本、視聴覚機材等を用いて実習を行い、解剖学の見地を深める。構成器官の構造的特徴、そして機能的特徴をより深く理解していくことが、目標となる。
また、実際のご献体を用いる解剖見学実習については実施に向けて関係機関と調整中である。実施できる場合には別途連絡し、本科目の授業枠組みの中で行うこととする。
DPとの関連
①平和を希求する心と豊かな人間性を身につける
②修得した専門知識・技術を基盤にした総合的臨床能力を身につける
③高い倫理観をもち、自己を変革しつづける能力を身につける
④地域社会・国際社会と協働し、人々の健康生活のニーズに対応できる能力を身につける
2025年度以降の学則適用者用のディプロマ・ポリシーとの関連を記載しています。2024年度以前の学則適用者は。項目順や表現が異なりますので注意してください。
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
・下肢および体幹の筋について、名称および位置的関係、付着部位ともたらす運動を挙げることができるようになる。
・胸腔・腹腔臓器の名称と位置関係、構造的および機能的なつながりを理解し、器官系ごとに臓器の名称と位置を挙げることができるようになる
・末梢神経について、名称および走行、運動と感覚の支配、代表的な神経障害の症状を関連付けて述べられるようになる。
・中枢神経器官について、その構造を各部位の役割と関連付けて理解する。 感覚および運動の種類ごとの神経路を的確に挙げることができるようになる。
履修上の注意事項
・本科目は、1年次後期科目「解剖学」(R23133)から続く内容です。
・本科目で扱う内容の一部は、1年次必修科目「生理学Ⅰ」(R23130)と共有します。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 筋系各論(3)下肢帯の筋 股関節を稼働させる各筋について、起始/停止と走行を確認し、筋の作用と結び付けて理解する(60分)
2 筋系各論(3)下肢帯の筋 股関節を稼働させる各筋について、起始/停止と走行を確認し、筋の作用と結び付けて理解する(60分)
3 筋系各論(4)下肢の筋 大腿に筋腹を持つ各筋について、起始/停止と走行を確認し、筋の作用と結び付けて理解するとともに大腿の中での位置関係を確認する(60分)
4 筋系各論(4)下肢の筋 下腿に筋腹を持つ各筋について、起始/停止と走行を確認し、筋の作用と結び付けて理解するとともに下腿の中での位置関係を確認する(60分)
5 筋系各論(4)下肢の筋 足部の筋、および下肢の筋全般について復習する(60分)
6 筋系各論(5)頭頚部・浅胸部・浅背部の筋 浅胸部・浅背部の筋について、起始/停止と走行を確認し、筋の作用と結び付けて理解する(60分)
7 筋系各論(6)胸部・腹部・背部の筋 胸部の筋、腹部の筋それぞれについて役割と外層₋内層の位置関係を理解する(60分)
8 筋系各論(6)胸部・腹部・背部の筋 背部の筋、特に脊柱起立筋について、どのような種類の筋からなっているかを復習する、また体幹の筋全体について確認する(60分)
9 内臓学 総論、循環器系 内臓全体の配置と機能的関係について復習する(20分)心臓の構造と大血管の名称、血液の流れ、全身の動脈の繋がりと名称を理解する(40分)
10 内臓学 消化器系、呼吸器系、泌尿器系 各器官系の臓器の位置関係と繋がり、咽頭と喉頭の構造を理解する(30分)嚥下の機構を調べ、一連の反射反応を順を追って説明できるようになる(30分)
11 末梢神経系(1)脊髄神経 総論 脊髄神経全般の構成(頸/胸/腰/仙骨の各神経、前根と後根、前枝と後枝等)を復習する(40分)脊髄の構成を調べ、脊髄神経との繋がりを理解する(20分)
12 末梢神経系(2)脊髄神経-頸神経叢 頸神経叢がどのように構成されるか、頸神経ワナの構造、横隔神経の走行と支配を復習する(60分)
13 末梢神経系(3)脊髄神経-腕神経叢 腕神経叢の構成、上肢に入る主な神経の走行・感覚分布・筋の支配 を整理して確認する(60分)
14 末梢神経系(3) 脊髄神経-腕神経叢 腕神経叢に由来する神経の障害について、その症状を各神経の走行・支配と比較して理解する(60分)
15 末梢神経系(4)脊髄神経-胸神経 肋間/肋下神経の走行を確認し、ここまでの脊髄神経について整理して復習する(60分)
16 末梢神経系(5)脊髄神経-腰仙骨神経叢 腰神経叢および仙骨神経叢の構成、主な神経の走行・感覚分布・筋の支配 を整理して確認する(60分)
17 末梢神経系(5)脊髄神経-腰仙骨神経叢 坐骨神経の走行・感覚分布・筋の支配 を整理して確認する(20分) 神経の障害について、その症状を各神経の走行・支配と比較して理解する(40分)
18 末梢神経系(6)脳神経 12種類の脳神経について、番号と名称を対応させて把握する(20分)学習した脳神経について復習し理解する(40分)
19 末梢神経系(6)脳神経 各脳神経の走行と役割を理解する。特に複数の役割を持つものについては自分なりに整理して理解する(60分)
20 末梢神経系(6)脳神経 各脳神経の走行と役割を理解する。特に複数の役割を持つものについては自分なりに整理して理解する(60分)
21 中枢神経系(1)脊髄 脊髄全体の構造、脊髄節の構成と脊髄神経とのつながりを理解する(40分)髄膜の構造を復習する(20分)
22 中枢神経系(1)脊髄 脊髄灰白質・白質の各部位の区分、役割を理解する(60分)
23 神経系(2)脳幹 脳幹の構造を立体的に想像しながら、学習した各部位がどこにあたるのかを整理して理解する(60分)
24 中枢神経系(2)脳幹 脳幹の構造、小脳との連絡を立体的に想像し整理して理解する(60分)
25 神経系(3)小脳 小脳の構造を理解し、運動機能の中での役割、大脳・脳幹との連絡について復習する(60分)
26 中枢神経系(4)大脳(概説)、間脳 大脳全体の構造を、特に大脳半球と間脳の位置関係を復習する(30分)視床の構造と役割、大脳葉の区分について理解する(30分)
27 中枢神経系(4)大脳皮質 大脳葉ごとの皮質の役割、機能局在について整理しながら復習する(60分)
28 中枢神経系(4)大脳皮質、髄質 大脳葉ごとの皮質の役割、機能局在について整理しながら復習する(30分)大脳髄質の性質と代表的な区分、および大脳基底核の形状と役割を復習する(30分)
29 中枢神経系(5)神経路 上行性の神経路について感覚の種類と経路(脊髄・脳幹のどこを通るか)を対応させて復習、理解する(60分)
30 中枢神経系(5)神経路 錐体路の走行を、外側/前脊髄視床路を区別して復習、理解する(60分)
成績評価方法
期の途中で実施する中間テスト(複数回行う場合もあり):40%、 期末試験:60%   課題などを課す場合、最大10%の割合で別途組み入れる
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 解剖学 第5版 野村嶬・編(医学書院) 978-4-260-03922-2
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
グレイ解剖学アトラス 原著第3版 R.L.Drake, A.W.Vogl, et al. 秋田恵一・訳(ELSEVIER) 978-4-86034-670-6
人体解剖カラーアトラス 原書第8版 P.H.Abrahams, J.D.Spratt, M.Loukas(南江堂) 978-4-524-22764-8
ネッター解剖学アトラス 原書第7版 F.H.Netter, 相磯貞和、今西宣晶・訳(南江堂) 978-4524230082
教員からのメッセージ
R23133 解剖学 の同項に準ずる。
教員との連絡方法
実務経験のある教員