科目コード
R24314
授業科目名
身体機能作業療法学Ⅰ(中枢神経障害)
担当者
岩本 優士
対象年度
2025
履修区分
必修
開講期
2年
前期
授業回数
15回
単位数
1単位

授業の概要
中枢神経疾患のうち、作業療法の対象となることが多く、国家試験に出題されることも多い以下の疾患を取り扱います。
脳血管障害(脳梗塞、脳出血等)、頭部外傷、脊髄損傷、パーキンソン病、多発性硬化症、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、これらの疾患について、医学的知識をはじめ、特徴的な心身機能・身体構造障害と、それによって生じる活動制限、参加制約の具体的な内容について教授します。授業の冒頭では、前回の内容について、小テストを実施します。
DPとの関連
①慈愛ある豊かな人間性と人間を広い領域から捉える教養を身につけている
②理学療法・作業療法を実践するための専門的知識・技術を身につけている
③生命の尊厳や人間尊重を基本とする高い倫理観を持ち、自律して行動できる思考力や判断力を身につけている
④理学療法士・作業療法士として課題を解決しようとする情熱と創意を持っている
⑤地域社会・国際社会の一員として、専門職種と協働できる専門知識、コミュニケーション能力を身につけている
2025年度以降の学則適用者用のディプロマ・ポリシーとの関連を記載しています。2024年度以前の学則適用者は。項目順や表現が異なりますので注意してください。
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
1.代表的な中枢神経疾患および障害の種類を挙げることができる
2.中枢神経疾患および障害の特徴について説明することができる
3.中枢神経障害に対する作業療法の介入方法を挙げることができる
履修上の注意事項
臨床医学である神経内科学との接点がきわめて多い科目です。中枢神経系の解剖学、生理学も同時に確認しながら進めます。それらをいつでも確認できるよう、留意してください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション、脳血管障害(1):疾患の定義と疫学 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
2 脳血管障害(2):小テスト、特徴的な症状および障害と対応する評価 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
3 脳血管障害(3):小テスト、急性期・回復期・生活期のリハビリテーション・作業療法 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
4 脳血管障害(4):小テスト、ニューロリハビリテーション 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
5 頭部外傷(1):小テスト、定義、疫学、分類 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
6 頭部外傷(2):小テスト、代表的な障害像と評価、介入方法 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
7 脊髄損傷(1):小テスト、定義、疫学、分類について 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
8 脊髄損傷(2):残存髄節レベルと可能な動作・ADL(1) 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
9 脊髄損傷(3):残存髄節レベルと可能な動作・ADL(2) 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
10 パーキンソン病(1):定義、疫学、分類 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
11 パーキンソン病(2):重症度別のADL、介入方法 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
12 脊髄小脳変性症:定義、分類、失調症状とその対処 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
13 多発性硬化症:定義、分類、障害像とその対処 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
14 筋萎縮性側索硬化症:定義、分類、障害像とその対処 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習・小テストに向けた学習(30分)
15 中枢神経疾患・障害の理解のために:小テスト、自己学習ポイントの伝達、質疑 事前学習:教科書該当箇所の精読(30分) 事後学習:復習(30分)
成績評価方法
小テスト(10%)、期末試験(90%)
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
身体機能作業療法学 第4版・山口 昇ほか(編)(医学書院) 978-4-260-04682-4
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
作業療法学 ゴールド・マスター・テキスト身体障害作業療法学第3版・長﨑 重信(メジカルビュー) 978-4-7583-2044-3
標準作業療法学専門基礎分野 神経内科学 (編)・川平 和美(医学書院) 978-4-260-01866-1
教員からのメッセージ
神経解剖学、神経生理学、神経内科学について関係する教科書類をいつでも確認できるようにしましょう。小テストで分からなかったところをそのままにしないで、積極的に調べて補うようにしてください。
教員との連絡方法
各研究室に在室しているときは原則受け付けます。事前に以下まで申し出てください。
岩本 優士:研究室212 メール:iwamoto@hcu.ac.jp
実務経験のある教員
岩本 優士:作業療法士として病院(急性期・回復期・生活期)での臨床経験をふまえ、知見を交えた講義を行います。