科目コード
R24319
授業科目名
精神機能作業療法学演習Ⅰ
担当者
川畑 なみ ・ 鎌下 莉緒
対象年度
2025
履修区分
必修
開講期
2年
後期
授業回数
15回
単位数
1単位

授業の概要
就労支援におけるリハビリテーションの考え方を理解し、作業療法の役割と展開について理解する。
復職支援におけるリハビリテーションの考え方を理解し、作業療法の役割と展開について理解する。
認知行動の変容に向けた支援を理解するために、認知行動療法及び認知リハビリテーションについて理解する。
精神医学的知識と障害構造論に基づき,回復段階に応じた精神障害に対する作業療法の基本的な治療理論について理解する。
自己の治療的利用の考え方を理解し、それを踏まえた作業療法の実践のために自己の特性を知る。
DPとの関連
①慈愛ある豊かな人間性と人間を広い領域から捉える教養を身につけている
②理学療法・作業療法を実践するための専門的知識・技術を身につけている
③生命の尊厳や人間尊重を基本とする高い倫理観を持ち、自律して行動できる思考力や判断力を身につけている
④理学療法士・作業療法士として課題を解決しようとする情熱と創意を持っている
⑤地域社会・国際社会の一員として、専門職種と協働できる専門知識、コミュニケーション能力を身につけている
2025年度以降の学則適用者用のディプロマ・ポリシーとの関連を記載しています。2024年度以前の学則適用者は。項目順や表現が異なりますので注意してください。
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
障害者総合法支援法に基づく就労支援・リワークプログラムについて説明できる。
認知行動療法の視点で自己の認知について考察することができる。
認知リハビリテーションについて説明できる。
主な対象となる疾患の精神医学的特徴と作業療法の展開方法について説明できるようになる。
自己の治療的利用のため自己の特性を知る。
履修上の注意事項
各疾患については毎回、翌週に前回の疾患についての小テストを行います。遅刻・欠席で受験できなかった場合は評価の対象になりませんので注意してください。自己分析では事前または授業中にワークシートの作成をしますので、積極的に取り組んでください。授業中の私語、及び携帯電話・スマートフォンの使用は禁止します。配布資料は予備の配布はしませんので、紛失した場合は他学生からコピー等をしてください。欠席した場合は次回の授業日までに各自で担当教員のところまで資料を取りに来て下さい。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション、就労支援 【川畑】 就労支援について配布プリントで復習する(60分)
2 復職支援 【川畑】 復職支援について配布プリントで復習する(60分)
3 認知行動の変容に向けた支援➀認知行動療法 【鎌下】 認知行動療法の視点で自己の認知について考察する(60分)
4 認知行動の変容に向けた支援➁認知リハビリテーション 【川畑】 認知リハビリテーションについて配布プリントで復習する(60分)
5 統合失調症の作業療法 【川畑】 事前学習:テキスト「統合失調症の理解」を読む(15分)事後学習:統合失調症の作業療法について配布プリントでまとめて復習し、過去問で小テスト対策をする(45分)
6 うつ病・双極性障害の作業療法 【川畑】 事前学習:テキスト「うつ病・双極性障害の理解」を読む(15分)事後学習:うつ病・双極性障害の作業療法について配布プリントでまとめて復習し、過去問で小テスト対策をする(45分)
7 神経症性障害の作業療法 【川畑】 事前学習:テキスト「神経症性障害の理解」を読む(15分)事後学習:神経症性障害の作業療法について配布プリントでまとめて復習し、過去問で小テスト対策をする(45分)
8 摂食障害の作業療法 【鎌下】 事前学習:テキスト「摂食障害の理解」を読む(15分)事後学習:摂食障害の作業療法について配布プリントでまとめて復習し、過去問で小テスト対策をする(45分)
9 依存症候群(薬物依存・アルコール依存)の作業療法 【川畑】 事前学習:テキスト「依存症候群の理解」を読む(15分)事後学習:依存症候群の作業療法について配布プリントでまとめて復習し、過去問で小テスト対策をする(45分)
10 パーソナリティ障害の作業療法 【川畑】 事前学習:テキスト「パーソナリティ障害の理解」を読む(15分)事後学習:パーソナリティ障害の作業療法について配布プリントでまとめて復習し、過去問で小テスト対策をする(45分)
11 てんかんの作業療法 【川畑】 事前学習:テキスト「てんかんの理解」を読む(15分)事後学習:てんかんの作業療法について配布プリントでまとめて復習し、過去問で小テスト対策をする(45分)
12 自己の治療的利用 【川畑】 次回のワークシート(自己概念・自己肯定感・メタ認知)を作成する(60分)
13 自己分析①(自己概念・長所・自己肯定感・メタ認知) 【川畑】 今回のワークシートをまとめる(60分)
14 自己分析②(エゴグラム・自分の態度) 【川畑】 今回のワークシートをまとめる(60分)
15 自己分析➂(自己表現・ポジティブフィードバック) 【川畑】 今回のワークシートをまとめる(60分)
成績評価方法
期末試験80%、小テスト10%、自己分析レポート(ワークシート作成も含む)10%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
精神疾患の理解と精神科作業療法 第3版 朝田隆・中島直・堀田英樹 (中央法規出版株式会社) 978-4-8058-5980-3
生活を支援する精神障害作業療法 第2版 香山明美・小林正義 他 編 (医歯薬出版株式会社) 978-4-263-21933-1
標準理学療法学・作業療法学専門基礎分野 精神医学(第4版 増補版) 編集:上野 武治 (医学書院) 978-4-2600-4476-9
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
精神機能作業療法学 第3版 小林夏子 編 (医学書院) 978-4-260-03944-4
精神障害作業療法学 第3版 長崎重信 監修(メジカルビュー社) 978-4-7583-2046-7
PT・OTのためのこれで安心コミュニケーション実践ガイド 第2版 山口美和(医学書院) 978-4-260-02787-8
教員からのメッセージ
各回の事前・事後学習のプリント(過去問、復習プリント、ワークシート)は必ず指定の授業日までに実施し、持参すること。課題の作成及び小テストに向けた復習など授業外の学習にも積極的に取り組んでください。
教員との連絡方法
kawabata@hcu.ac.jpにまず連絡をください。
実務経験のある教員
精神障害領域での実務経験を伴う作業療法士による講義である。
臨床での経験に基づいて疾患別の作業療法の展開方法を示す。自己の治療的利用に必要な自己分析の演習を行う。