科目コード
R24326
授業科目名
作業療法治療学総論(理論)
担当者
宮崎 洋幸
対象年度
2025
履修区分
必修
開講期
2年
後期
授業回数
15回
単位数
1単位

授業の概要
作業療法概論で履修した作業療法の歴史的な変遷・現代の作業療法の役割を理解した上で、作業療法に関する基本的な理論について概観する。その中で、作業療法が人間をどの様に見つめ、作業遂行機能が低下した対象者の生活や能力的な問題を「いかに解決するのか」を修得する。対象者の残存能力や適応力を引き出す作業療法が持つ、専門的な観点や専門用語などについて修得する。
DPとの関連
①慈愛ある豊かな人間性と人間を広い領域から捉える教養を身につけている
②理学療法・作業療法を実践するための専門的知識・技術を身につけている
③生命の尊厳や人間尊重を基本とする高い倫理観を持ち、自律して行動できる思考力や判断力を身につけている
④理学療法士・作業療法士として課題を解決しようとする情熱と創意を持っている
⑤地域社会・国際社会の一員として、専門職種と協働できる専門知識、コミュニケーション能力を身につけている
2025年度以降の学則適用者用のディプロマ・ポリシーとの関連を記載しています。2024年度以前の学則適用者は。項目順や表現が異なりますので注意してください。
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
作業療法における作業を治療的に活用することを理論的に理解し方法を説明できる。
作業療法におけるプロセスの詳細を理解し説明できる。
作業療法が人間をどの様に見るのか、作業療法が取り組む問題は何か、を中心に理解し説明ができる。
履修上の注意事項
資料と教科書は必ず授業前に準備し、講義に間に合うように臨んでください。また、配布するプリントは、重複して説明することがあるので、毎回持参してください。受講態度として、許可のないスマートフォンの使用を禁止とし、授業に関係のない私語や居眠りを慎んでください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション・DVD鑑賞・作業療法の臨床観について 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
2 作業療法を観る① 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
3 作業療法を観る②・⑤ 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
4 作業療法を観る③・⑥ 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
5 AOTA作業遂行モデル① 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
6 AOTA作業遂行モデル② 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
7 AOTA作業遂行モデル③ 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
8 作業療法実践の仕組み①:処方・面接・情報収集 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート成(60分)
9 作業療法実践の仕組み②:初期評価計画立案と評価結果からの検討事項 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
10 作業療法実践の仕組み③:問題点抽出と焦点化・目標設定・作業療法介入計画立案 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
11 作業療法実践の仕組み④:症例報告サマリーに記載するための演習1 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
12 作業療法実践の仕組み⑤:症例報告サマリーに記載するための演習2 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
13 作業療法の理論① 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
14 作業療法の理論② 【宮崎】 受講のポイント整理・感想・気づきシート作成(60分)
15 作業療法の理論③(MTDLP・人-作業-環境モデル)・総括 【宮崎】 受講感想・気づきシート作成(60分)
成績評価方法
受講シート・レポート課題30%と期末試験70%の割合で評定し、双方6割以上の到達で単位評定します。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
作業療法実践の理論 原書第4版 ・ Gary Kielhofner(医学書院) 978-4-260-01975-0
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
作業療法概論 日本作業療法士協会編(協同医書出版社) 978-4-7639-2118-5
作業療法の世界 - 作業療法を知りたい・考えたい人のために 第2版 ・ 鎌倉矩子他(三輪書店) 9784895902052
作業療法を観る - DVD&ワークシート付 ・ 菊池恵美子・斉藤佑樹(シービーアール) 9784908083167
教員からのメッセージ
2年次に経験した見学実習で臨床を見たイメージが重要です。その際の、作業療法士の介入に必要な考え方を理解し、修得する時間にして下さい。作業療法士は、どの様に人の作業をみつめ、治療的に活用するのかを学びます。臨床での実践をしていくために、何をどの様に考えることが必要なのかを、考えながら受講してください。
教員との連絡方法
303研究室に在室中は、いつでも質問・相談などにきて下さい。連絡方法には、大学のメール(miyazhiroy@hcu.ac.jp)を使用して下さい。
実務経験のある教員
常勤の作業療法士として、身体機能領域、高齢期領域、精神機能領域、地域での訪問業務に携わり、種々の作業療法治療経験を有している。養成校教育に携わってからも、20年間非常勤作業療法士としてクリニック、障害者支援施設にて作業療法士として種々の介入を行っている。