科目コード
R7038
授業科目名
地域作業療法学演習
担当者
坂本 将徳
対象年度
2025
履修区分
必修
開講期
3年
前期
授業回数
15回
単位数
1単位

授業の概要
障害がある人やそうでない人が地域の中でよりよく生活できるよう、多職種がそれぞれの専門知識をもって、共通の目標を設定し支援サービスを提供し協働していく中で、作業療法士の果たす役割は大きい。例えば、対象者の状態を把握し、それに応じて必要なサービス情報の提供、住環境の評価、自助具や福祉機器選択などの能力が求められる。この授業では、地域で作業療法士が活躍するために、対象者のどのようなところに着目すればよいか、実際に対象者が生活する自治体を想定して利用可能な法制度、施策などのサービス利用方法についても長期的視点をもって指導できるよう演習を通して実践的に習得する。
DPとの関連
①慈愛ある豊かな人間性と人間を広い領域から捉える教養を身につけている
②理学療法・作業療法を実践するための専門的知識・技術を身につけている
③生命の尊厳や人間尊重を基本とする高い倫理観を持ち、自律して行動できる思考力や判断力を身につけている
④理学療法士・作業療法士として課題を解決しようとする情熱と創意を持っている
⑤地域社会・国際社会の一員として、専門職種と協働できる専門知識、コミュニケーション能力を身につけている
2025年度以降の学則適用者用のディプロマ・ポリシーとの関連を記載しています。2024年度以前の学則適用者は。項目順や表現が異なりますので注意してください。
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
対象者が地域で生活するための必要なアセスメントとマネジメンがトできる。
対象者の長期と短期目標に沿って切れ目のない支援を家族や多職種に説明ができる。
様々な対象者に適した支援サービスを多職種と協働して提供できる。
履修上の注意事項
グループワークや発表に積極的に参加してください。
毎回必ず教科書を持参してください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション 作業療法における地域とは ・自分の身近な作業を分析する 事前学習:自分自身の作業について分析ができるようにしておく(60分)
2 日常生活におけるリハビリテーションの考え方 ・校内のバリアフリーやユニバーサルデザインをグループで調査する 事前学習:身の回りのバリアフリーやユニバーサルデザインを意識して観察しておく(60分)
3 地域におけるリハビリテーションの考え方 ・理論を用いて対象者を包括的に説明する 事前学習:様々な理論の違いを理解しておく(60分)
4 社会保険制度を知る① ・医療保険や介護保険の概念を整理する 事後学習:社会保険制度の枠組みを理解し整理しておく(60分)
5 社会保険制度を知る① ・医療保険や介護保険の考えを整理する 事後学習:社会保険制度の枠組みを理解し整理しておく(60分)
6 介護保険制度における作業療法 ・施設から在宅・地域への支援の流れを整理する 事後学習:介護保険制度の枠組みを理解し整理しておく(60分)
7 障害者をとりまく法制度① ・対象疾患と障害者支援サービス、障害者手帳の取得等について整理する 事後学習:身体障害や精神障害に関係する疾患や制度を理解し整理しておく(60分)
8 障害者をとりまく法制度② ・障害者制度の変遷を整理する ・福祉用具の申請の流れを整理する 事後学習:障害者のための支援の変遷や補装具等の申請を説明し整理しておく(60分)
9 地域包括ケアシステムの実際 事後学習:地域包括ケアシステムの概念を整理しておく(60分)
10 地域作業療法の実際(身体機能・介護領域) ・事例をグループでマネジメントし発表する 事前学習:身体・介護領域の対象者に適した作業療法理論や評価を使い、制度を利用したマネジメントができるようにしておく(60分)
11 地域作業療法の実際(小児・精神・就労) ・事例をグループでマネジメントし発表する 事前学習:小児・精神・就労支援領域の対象者に適した作業療法理論や評価を使い、制度を利用したマネジメントができるようにしておく(60分)
12 特定の地域の医療・介護・福祉などの社会資源を把握する(グループワーク) 事前学習:高齢期の対象者に適した作業療法理論や評価を使い、制度を利用したマネジメントができるようにしておく(60分)
13 特定の地域の医療・介護・福祉などの社会資源を把握する(グループワーク) 事前学習:小児の対象者に適した作業療法理論や評価を使い、制度を利用したマネジメントができるようにしておく(60分)
14 特定の地域の医療・介護・福祉などの社会資源を把握する(グループワーク) 事前学習:就労支援の対象者に適した作業療法理論や評価を使い、制度を利用したマネジメントができるようにしておく(60分)
15 特定の地域を設定し,対象者のサービスプランに沿って作業療法目標と介入計画をレポート発表する 事前学習:対象者に適した制度や地域のサービスを把握しておく(60分)
成績評価方法
レポート課題60% 毎回の授業内グループワークまたは個別のワークシート40%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
地域作業療法学 第4版 大熊 明:編(医学書院) 978-4-260-05061-6
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
生活行為マネジメント 日本作業療法士協会(医歯薬出版) 978-4-263-21538-8
教員からのメッセージ
地域支援は対象とする範囲が広いため、ニュースや身の回りの出来事に興味や関心をもってください。これまでの授業で習ってきた知識や技術を総復習し、総合的な力を身に付けられるよう授業に望んでください。
教員との連絡方法
以下の研究室に在室している時は対応可能ですが、不在にしている場合もあります。
メール等で予約をしておくと確実です。
坂本将德:408研究室 sakamoto@hcu.ac.jp
実務経験のある教員
介護老人保健施設で施設でのリハビリテーション、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、住宅改修支援、地域での介護予防等を経験。