科目コード
S11103
授業科目名
病理学
担当者
達家 雅明
対象年度
2025
履修区分
必修
開講期
1年
前期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
病理学では、病気(疾病)の病因(原因)とその成り立ちについて学ぶ。疾病の成り立ちについて理解しておくことが、健康、疾病の予防、さらに患者さんを支援する際に、医療で一番重要でかつ必須である。病理学的な細胞組織、臓器の傷害による変化、修復、再生、循環障害、炎症、免疫・アレルギー、腫瘍等疾病の基本的な総論を学び、病気の成り立ちを学習する。
DPとの関連
①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
人間に発生する特徴的な病態が説明できる。
疾病の主な原因が説明できる。
疾病の成り立ちを系統だって考え、説明できる。
履修上の注意事項
適宜、プリントを配付する。必ず講義を聴くこと。私語や他ごとに興じている者、寝ている者は欠席扱いとする。
講義には、教科書、ノートの他、必要なプリントも持参すること。教室では、疑問や感想などを述べる、体験を話すなどができる雰囲気を学生間でも作り、授業への積極的な参加を期待する。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 病気の成り立ちを理解するためのオリエンテーション 病理学の基礎知識として解剖・生理学の概論を復習する
2 細胞障害による細胞の変化 細胞についての基礎知識の確認と細胞の変化について復習する
3 再生と化生、肥大と過形成 生体細胞の正常変化と異常変化について復習する
4 細胞の損傷と血液動態 血液動態と細胞傷害について調べてまとめる
5 炎症、出血 さまざまな炎症、出血とその対処法についてまとめる
6 凝固と血栓 教科書と資料を使用して脳血管障害についてまとめる
7 ウイルス感染と悪性新生物 免疫機構について調べると共に、悪性新生物の発現機構についてまとめる
8 良性腫瘍と悪性腫瘍の違い(生態の違い、形態の違い) 悪性・良性腫瘍についてまとめて復習すると共に、最先端のがん治療について総合的にまとめて復習する
成績評価方法
課題の提出が全てあることが前提である。その上で、期末試験60%以上が合格となる。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
なるほどなっとく!病理学 plus:病態形成の機序と各器官の疾病の特徴【小林 正伸】(南山堂) 978-4525151812
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
人体の構造と機能(1)【林正健二】(メディカ出版) 978-4-8404-5374-5
カラーで学べる病理学(第5版)【渡辺照男】(医学書院) 978-4-8617-4075-6
はじめの一歩の病態・疾患学【林洋】(羊土社) 978-4-7581-2085-2
教員からのメッセージ
参考図書の「人体の構造と機能(1)」はなるべく購入をお勧めします。授業では折に触れて人体解剖学の復習をしつつ病理学の授業を進めます。必ず、授業中に板書したことや授業内容は自分で授業ノートに取り、必ず、その日に説明した専門用語はその日の内に頭を整理して理解し、覚えるように心がけましょう。また、必ず、毎週出される課題プリントは自分で解き、授業内容の復習に心がけましょう。わからない場合や疑問が生じた場合には教科書にあたり、あるいは参考書その他の専門書などにあたって、まずは自分で調べてみましょう。
教員との連絡方法
メールが一番確実です。tatsuka@pu-hiroshima.ac.jp
実務経験のある教員
臨床医等(臨床系の国家資格(医師、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士など)を有し、臨床系の勤務経験を有する者)