科目コード
S14102
授業科目名
臨床心理学Ⅱ
担当者
三上 裕子 ・ 西村 祐一
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
1年
後期
授業回数
15回
単位数
1単位

授業の概要
心理検査の中で、言語聴覚士が臨床現場で実施する頻度の高い、知能検査(WAIS、WISCなど)を中心に扱う。検査の概要について学び、実施方法、結果の分析方法を習得する。
DPとの関連
①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
・成人の知能検査(WAIS)と小児の知能検査(WISC、WPPSI)の構成や特徴を理解する。
・観察の視点を持って検査を実施し、結果について説明ができる。
履修上の注意事項
*成人領域について 課題は期限内に提出のこと。実施法と採点法のチェック(実技テスト)を行う。
*小児領域について 検査の概要、検査方法、結果の解釈について学ぶ。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 WISC-Ⅴ概要、実施方法(言語理解指標を中心に) 【西村】 事前:マニュアル、レジュメを読む(60分)
2 WISC-V実施方法(視空間指標、流動性推理指標を中心に) 【西村】 事前:マニュアル、レジュメを読む(60分) 事後:下位検査の練習(90分)
3 WISC-V実施方法(ワーキングメモリー指標、処理速度指標を中心に) 【西村】 事前:マニュアルを読む(60分) 事後:振り返り(60分)
4 WISC-V実施方法(補助指標を中心に) 【西村】 事前:マニュアルを読む(60分) 事後:振り返り(60分)
5 WAIS-Ⅴ結果のまとめ 【西村】 事前:マニュアルを読む(60分) 事後:振り返り(60分)
6 WPPSI-III概要、実施方法(言語理解指標を中心に) 【西村】 事前:マニュアルを読む(60分) 事後:振り返り(60分)
7 WPPSI-III実施方法(知覚推理指標、処理速度指標を中心に) 【西村】 事前:マニュアルを読む(60分) 事後:振り返り(60分)
8 WPPSI-III結果のまとめ 【西村】 事前:マニュアルを読む(60分) 事後:振り返り(60分)
9 WPPSI-III実施方法(知覚推理指標、処理速度指標を中心に) 【三上】 事前:配布された資料を読む(120分)
10 WAIS-Ⅳ実施方法(演習 言語理解指標を中心に) 【三上】 事後:課題遂行に必要な能力と気づきをまとめる(60分)
11 WAIS-Ⅳ実施方法(演習 知覚推理指標を中心に) 【三上】 事後:課題遂行に必要な能力と気づきをまとめる(60分)
12 WAIS-Ⅳ実施方法(演習 ワーキングメモリ―指標を中心に) 【三上】 事後:課題遂行に必要な能力と気づきをまとめる(60分)
13 WAIS-Ⅳ実施方法(演習 処理速度指標を中心に) 【三上】 事後:課題遂行に必要な能力と気づきをまとめる(60分)
14 結果の整理と解釈(演習 模擬事例の採点) 【三上】 事後:模擬事例の検査用紙と報告書を完成させる(180分)
15 結果の整理と解釈(模擬事例の分析と解釈) 報告の書き方 【三上】 事後:模擬事例の検査用紙と報告書を完成させる(180分)
成績評価方法
・WAIS(成人分野):報告書50% 実技テスト50%
・小児分野:期末試験100%
評価は担当教員ごとに行い、両方の評価においてそれぞれ合格基準を満たしていることが単位取得の条件である。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
各検査マニュアル等
教員からのメッセージ
*わからないことはその場で質問すること。検査用具は持ち帰れないので、空き時間を利用して復習すること。
教員との連絡方法
初回講義時に伝える。
実務経験のある教員
西村:医療系専門学校で言語聴覚士学科の専門科目の講義を行っていた教員が小児領域の検査の指導を行う。
三上:医療現場での言語聴覚士経験を活かして、検査法と解釈の指導にあたる。