科目コード
S22102
授業科目名
失語症Ⅱ
担当者
三上 裕子
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
1年
後期
授業回数
10回
単位数
1単位

授業の概要
古典分類に基づく失語症候群以外の特殊な失語症について学ぶ。さらに、失語症の評価から治療計画立案のプロセスと失語症訓練の基盤となっている失語症の治療理論を学習する。
DPとの関連
①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
1 皮質下性失語、交叉性失語、原発性進行性失語、小児後天性失語について、症状の特徴と対応の際の留意点を述べることができる。
2 失語症の言語治療の原則と各治療理論の概要を説明できる。
履修上の注意事項
遅刻は2回で欠席1回扱い、開始後20分以降は欠席扱いですが、やむを得ず遅れた場合も参加してください。
ほぼ毎回、小テストを行うか、または小レポートを提出してもらいます。提出物はすべて提出ずみであることが評価の前提です。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 失語症治療の考え方、失語症の治療理論(1)刺激法 【三上】 事後:用語のまとめ
2 失語症の治療理論(2)遮断除去法、音韻セラピー・意味セラピー、機能再編成法、MIT、ニューロリハ 【三上】 事後:用語のまとめ
3 失語症の治療理論(3)構文訓練、実用的コミュニケーション訓練 【三上】 事後:用語のまとめ
4 失語症の治療理論(4)グループ訓練、失語症者の「参加」支援 【三上】 事後:用語のまとめ
5 失語症の治療理論(5)精神活動低下をともなうケースのみかたと対応 【三上】 事後:用語のまとめ
6 失語症の治療理論(6)重度失語症へのアプローチ 【三上】 事後:用語のまとめ
7 失語症候群(復習)、皮質下性失語 【三上】 事後:用語のまとめ
8 皮質下性失語、交叉性失語 【三上】 事後:用語のまとめ
9 原発性進行性失語 【三上】 事後:用語のまとめ
10 小児後天性失語 【三上】 事後:用語のまとめ
成績評価方法
小テスト・小レポート 20%    
定期試験 80%(失語症Ⅱは失語症Ⅰ、失語症演習Ⅰ・Ⅱで学んだ知識を前提としているため、定期試験の範囲は失語症に関する知識全体とする。)
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
失語症学 第3版【藤田郁代/立石雅子/菅野倫子(編)】(医学書院) 978-4-260-04307-6
図解 言語聴覚療法技術ガイド【深浦 順一】(文光堂) 978-4830645112
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
失語症の症状とアプローチ【森田秋子・春原則子】(三輪書店) 978-4-89590-619-7
教員からのメッセージ
小テストには、必ず復習をして臨んでください。
教員との連絡方法
207研究室 初回講義時に説明する
実務経験のある教員
言語聴覚士としての臨床経験を活かして、臨床現場を想定し授業を行う。