科目コード
S22201
授業科目名
高次脳機能障害Ⅱ
担当者
三上 裕子 ・ 本多 留美
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
2年
前期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
高次脳機能検査法の主なものについて学ぶとともに、臨床においてよく出遭う高次脳機能障害について、原因別にその特徴と障害のみかた、分析の進め方を学ぶ。また、失語症とは異なるコミュニケーションの障害について理解を深め、そうした障害を持つ人やその身近な人の側から世界を見ることのできる視点を養い、支援の方法を探る。
DPとの関連
①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
1 高次脳機能検査の主なものについて、概要を説明できる。
2 高次脳機能障害の症状の特徴を原因疾患別にとらえることができる。
3 認知コミュニケーション障害について理解し、失語症によるコミュニケーション障害との違いを説明できる。
履修上の注意事項
遅刻は2回で欠席1回扱い、開始後20分以降は欠席扱いですが、やむを得ず遅れた場合も参加してください。
小レポートを提出してもらうことがしばしばあります。提出物はすべて提出ずみであることが評価の前提です。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 記憶検査:S-PA、WMS-R、RBMT 【三上】 事後:課題レポート作成
2 遂行機能検査:WCST、BADS、TMT 【三上】 事後:課題レポート作成
3 視空間認知検査:VPTA、BIT 【三上】 事後:課題レポート作成
4 注意機能検査:CAT、CAS 【三上】 事後:課題レポート作成
5 復習:原因疾患からみた高次脳機能障害 【三上・本多】 事前:『言語聴覚士テキスト』の高次脳機能障害の章を読む   事後:課題(まとめの表)作成
6 脳外傷による高次脳機能障害 【三上】 事後:課題レポート作成
7 認知コミュニケーション障害 【三上】 事後:課題レポート作成
8 子どもの高次脳機能障害 【三上・本多】 事前:小児失語症の復習をする&プリントを読む   事後:レポート作成
成績評価方法
レポート 30%
定期試験(高次脳機能障害の症状と支援に関する総合的な内容) 70%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
高次脳機能障害学 第3版【阿部晶子/吉村貴子(編)】(医学書院) 978-4-260-04306-9
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
高次脳機能障害を生きる:当事者・家族・専門職の語り【編集:阿部順子、東川悦子】(ミネルヴァ書房) 978-4623075034
「脳コワさん」支援ガイド【鈴木大介】(医学書院) 978-4-260-04234-5
わかってくれるかな、子どもの高次脳機能障害:発達からみた支援【編著:太田令子】(クリエイツかもがわ) 978-4-86342-133-2 C0036
教員からのメッセージ
専門用語を使えるようになることは大きな目標ですが、レポートに唯一の正解はありません。正解を探そうとするのはやめて、まずは、自分が考えたことを言葉にしてみましょう。
教員との連絡方法
207研究室  初回講義時に説明する
実務経験のある教員
言語聴覚士としての臨床経験を活かして、臨床現場を想定し授業を行う。