科目コード
S25201
授業科目名
聴覚障害Ⅲ
担当者
河村 千夏 ・ 長谷川 純
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
2年
前期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
視覚聴覚二重障害について、その原因疾患、障害程度、発症時期などによる特性と、この障害がコミュニケーションに及ぼす影響を学ぶ。聴覚の障害を含むさまざまな重複障害についても、そうした障害を持つ児・者の評価や指導にあたってどのような工夫や配慮が必要かを判断できるための視点を学習する。コミュニケーション支援方法としての要約筆記の実際を学ぶ。
DPとの関連
①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
視覚聴覚二重障害および、聴覚障害を伴う重複障害について理解し、その支援方法を理解する。
履修上の注意事項
配布資料もありますが、毎回必ずテキストを持参してください。
遅刻は2回で欠席1回扱い、開始後20分以降は欠席扱いですが、やむを得ず遅れた場合も参加してください。
レポートや提出課題はC-learningより指示を出します。提出もC-learningでお願いします。
提出物は期限、課題量の指定を守りましょう。提出が遅延する場合には事前に連絡を頂いていたら対応いたします。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 視覚聴覚二重障害とは 【河村】 事前:教科書P354と配布資料(視覚障害)を読んでおく(120分) 事後:授業内容の復習レポート(60分)
2 原因疾患とその特性 【河村】 事前:教科書P354~358と配布資料(原因疾患)を読んでおく(120分) 事後:授業内容の復習レポート(120分)
3 言語発達・コミュニケーションに及ぼす影響 【河村】 事前:教科書P358~362と配布資料(コミュ支援)を読んでおく(120分) 事後:授業内容の復習レポート(120分)
4 配慮と支援の実際 【河村】 事前:教科書P357を読んでおく(60分) 事後:授業内容の復習レポート(60分)
5 肢体不自由と聴覚障害の重複障害 【河村】 事前:教科書P362~370と配布資料(肢体不自由)を読んでおく(120分) 事後:授業内容の復習レポート(120分)
6 知的障害と聴覚障害の重複障害 【河村】 事前:教科書P354と配布資料(知的障害・発達障害)を読んでおく(120分) 事後:授業内容の復習レポート(120分)
7 難聴者・中途失聴者の情報保障手段である要約筆記の目的・理念・制度を理解する。 【長谷川】 事前:教科書の第6章を読む(120分) 事後:授業内容のまとめ作成と関連知識の検索(120分)
8 要約筆記の方法について理解し、手書き・パソコンによる技術の基礎を身につける。 【長谷川】 事前:教科書の第9章を読む(120分) 事後:授業内容のまとめ作成と関連知識の検索(120分)
成績評価方法
期末試験100%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
標準言語聴覚障害学 聴覚障害学 第3版【中村公枝 城間将江 鈴木恵子 編集】(医学書院) 978-4-260-04350-2
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
言語聴覚士のための聴覚障害学【喜多村健 編著/廣田栄子・城間将江 ほか著】(医歯薬出版株式会社) 978-4-263-21265-3
要約筆記者養成テキスト 上・下 (全国要約筆記問題研究会)
教員からのメッセージ
テキストは資料を用意します。
教員との連絡方法
講義終了後、教室で。 授業時以外は専任教員に連絡してください。
実務経験のある教員
言語聴覚士として小児療育センター及び特別支援学校にて重複障害児の臨床経験のあり、現在も言語聴覚研究所付属相談室にて小児の言語相談・指導に携わる教員が担当する。