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専攻科・大学院

メッセージ


田中恵里さん
一般社団法人
安佐医師会病院

田中 恵里 さん(2021年度入学 4期生)

目の前の課題に一生懸命に取り組んでいるうちに、気づけば2年経っていました。


1)言語聴覚士を志し専攻科に入学したきっかけ

家族が福祉業界で働いており、幼少期から障害者支援に興味がありました。
前職で転職を考えていた時に言語聴覚士の資格について知り、オープンキャンパスに参加しました。
子どもから大人まで幅広い対象の方にリハビリを提供する、社会的貢献度の高い仕事だと感じ、専攻科に入学することを決意しました。


2)学生生活を送る中で

楽しかったこと
様々な年齢、経験を積んだ同級生と会えたことです。医療・福祉業界で働いていた方、全くの別業界から入学した方など様々でした。
苦労したこと
やはり一番苦労したのは勉強です。2年間で学ぶため、空きコマや休みの日は少なく、時間を有効活用して勉強しました。
勉強方法については、クラスメイトのアドバイスを聞いたり、試行錯誤を重ねて自分に合った方法を見つけたりしました。
さらに、1日に3つのテストがあったり、連続して3、4日間にわたってテストがあったりするなど、複数の教科を計画的に学ばなければならない状況もあり、それも大変でした。
悩んだこと
言語聴覚士は言語にアプローチする仕事でもありますが、実習では患者様との自由会話で「何を話そうか…」と焦って空回りして、患者様との会話があまり弾まないことが何度もありました。
患者様のことばを引き出さなければならない立場なのにこれではダメだと悩みました。
就職した今も悩み焦ることがありますが、患者様の笑顔を引き出せていることで少しずつ成長できているかなと思います。

3)2年間という履修カリキュラムについて思うこと

授業についていくのがやっとで大変でしたが、2年間の中で全てを学ぶため、国家試験の勉強の際には学んだ内容を思い出しやすかったです。
勉強の大変さに挫けそうになることもありましたが、目の前の課題に一生懸命に取り組んでいるうちに、気づけば2年が経っていました。あっという間でした。

4)就職活動について実践したこと

地域包括ケア病床が中心となる新たに開設された病院であるため、病院の役割、地域包括ケア病棟とは何か、 そこで言語聴覚士として求められていることは何か等を情報収集し、チューターの先生に相談しました。
その中で、志望動機や言語聴覚士としてどうなりたいかなどと絡めながら自分の考えを整理しました。
面接は緊張しましたが、挨拶を大きな声ですること、ハキハキと笑顔で話すことを心掛けました。

5)国家試験対策について振り返って思うこと

2年目の4月から毎月模試を受けました。あまり点数が伸びず焦る気持ちもありましたが、毎回間違った理由を確認しました。
本格的に国試の勉強を始めたのは、実習が終わった11月から12月にかけてからでした。
過去問を主に使用し、出題箇所を『言語聴覚士テキスト』で確認しながら勉強しました。
本番当日、過去問だけではカバーできない問題もありましたが、授業で学んだ内容を思い出して解いた問題もいくつかあったため、 普段の授業をしっかり聞いて、復習することが重要だと感じました。

6)現在の職場について

安佐医師会病院は、地域包括ケア病床を中心とした病院です。
私たちは「お家に帰ろう」という目標を掲げ、患者様が住み慣れた家や地域で生活を送ることを支援しています。
言語聴覚士の主な役割は、摂食嚥下障害、失語症、高次脳機能障害の方々への評価や訓練です。
理学療法士、作業療法士、看護師、管理栄養士など他職種との連携も非常に重要です。日々、多くの学びがあることを実感しています。

7)これから学びを深める専攻科の学生へメッセージ

座学や実習など初めて体験することばかりで大変なこともたくさんあると思いますが、目の前の課題をコツコツと取り組んでいけば大丈夫です。
それでも目の回るような毎日になると思いますが、クラスメイトと協力して乗り越えてほしいと思います。

田中恵里
【教員から一言】
田中さんは一見冷静で、淡々とこなしているようなのですが、実はとても緊張しやすくて、入念に調べたり準備をしたりして、この学びに臨んでいました。
実習前実技試験などの時には手の震えを抑えられないほど緊張していて、真摯に取り組んでいたことを思い出します。
言語聴覚士を目指したきっかけは小児領域への興味でしたが、学習や実習を通して幅広い年代の言語聴覚療法に興味を広げていかれました。
その柔軟さがこれからの仕事にも活かされていくことを期待しています。



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